【膝に水がたまる原因とは?】長時間の歩行後に膝の激痛に悩む50代女性

「膝が痛くて歩けない」「マッサージしても治らない」「膝に水が溜まっていると言われた」
そんなお悩みをお持ちの方へ。

今回は、膝に水が溜まって痛みが悪化した50代女性の症例をご紹介します。
長時間の歩行がきっかけとなり、膝の周辺に強い痛みが出てしまったケースですが、適切な評価と治療により、改善することができました。

来院のきっかけ|セルフマッサージで悪化してしまった膝の痛み

長時間歩いた日の夜に膝の痛みを感じ、ご自身でマッサージを行った結果、痛みがさらに悪化してしまい来院されました。

目次

主な症状

  • 膝の前側と裏側・横に痛み
  • 歩行・しゃがむ動作・膝の伸展時に痛み
  • 膝の前面全体に腫れ
  • 特に膝を曲げたり伸ばすと痛い

エコー検査の結果|膝に水が溜まってひどい炎症が起きていた

エコー検査をしてみると、膝関節内に水が溜まっている状態(関節水腫)が確認できました。
また、膝の内側に強い炎症反応が見られ、痛みの原因のひとつと考えられました。

膝裏にはエコー所見で大きな異常はありませんでしたが、筋肉の張りや使いすぎのサインが出ていました。

なぜ膝に水がたまったのか?|根本原因は「膝のねじれ」

水がたまる原因は、単なる使いすぎではありませんでした。
この方の膝には、

脛骨(スネの骨)が大腿骨に対して外側にねじれている「過外旋」という状態

が見られました。

そのねじれにより、脂肪体と膝蓋支帯という膝の前面にある組織がこすれ合い、炎症を引き起こした結果、水が溜まったと考えられます。

さらに、炎症がある状態でマッサージを行ったことにより、余計に組織を刺激してしまい、症状が悪化した可能性が高いです。

また、膝裏の痛みについては、膝がねじれた状態で使われ続けたことにより、膝裏の筋肉に過剰な引っ張りストレスがかかっていたと推測されます。

治療内容|エコー評価に基づいた的確なアプローチ

当院では、膝の状態に応じて以下のような治療を行いました。

◆前側の痛みに対するアプローチ

  • 硬くなった脂肪体・膝蓋支帯に対し、独自の手技療法でやさしくほぐす
  • ハイボルテージ電気治療により炎症の鎮静化を促進

◆膝裏の痛みに対するアプローチ

  • 膝裏の筋肉をピンポイントで緩める手技療法

結果として、膝裏〜横の痛みや腫れも軽減していき最後には、あんなに激痛だった屈伸が軽々とできるようになりました。

膝のねじれはインソールでサポート可能です

膝の捻れ(過外旋)は骨格の癖であり、根本的に完全に治すのは難しい場合もあります。
しかし、オーダーメイドのインソールによって、膝にかかるストレスを軽減し、痛みの再発を防ぐことが可能です。

当院では、歩行分析・足の形状に合わせたフルオーダーインソールの作成も行っています。
膝の痛みを繰り返す方には、ぜひご相談いただきたいサポート方法です。

まとめ|膝の痛みや水が溜まる症状は、エコー検査で原因を見極めましょう

膝が痛いからといって、むやみにマッサージをするのは逆効果になることもあります。
エコーで組織の状態をしっかり確認し、今すべき治療・避けるべき行動を見極めることが早期改善のポイントです。

長引く膝の痛みが気になる方は公式LINEからお気軽にご相談ください。

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