「ストレッチをしたら急に脚の付け根がブチッと…」
そんな症状が出た高校生アスリートが、当院の過去症例を見て県外から来院されました。
これまで陸上を6年間やってきて、初めてのケガ。一般的には病院に行くと思うのですが、自分で調べて、判断して県外からでも行ってみようとする行動力。当院に来てくれたからという訳ではありませんが、生きるセンスを感じる選手です。
今回は、腸腰筋の肉離れという珍しいケースが、たった2回の治療で改善した症例をご紹介します。
来院のきっかけ|ストレッチ中に突然の痛み
陸上部に所属する高校生の男子。
日々の練習で柔軟性を高めるため、足を前後に大きく振るダイナミックストレッチをしていたところ、右股関節の前側(付け根)にブチっという感覚の鋭い痛みが走ったそうです。
その直後から、足を上げたり、歩いたりするのもつらくなり、大会も近く、少しでも早く回復したいとの思いから、ネットで当院を調べ、来院されました。
主な症状|足を上げたり広げたりすると激痛
来院時の症状は以下の通りです:
- 股関節(前側)に圧痛(押すと痛い)
- 足を前後に開くと強い痛み
- 特に足を後ろに引く動作で痛みが強く、階段や坂道も困難
- 走る、ジャンプするなどは不可能な状態
患部を軽く押さえるだけでも痛みがあり、「何もしなくても違和感がある」との訴えがありました。
エコー検査での評価|腸腰筋の損傷を確認
まずエコー(超音波)検査を実施。
結果、腸腰筋に炎症反応後の筋損傷像が確認されました。
腸腰筋は、背骨と太ももの骨をつなぐ非常に深い筋肉で、足を上げる・走る・キックするなど多くの動作で使われる重要な筋肉です。
陸上選手にとっては特に負担がかかりやすく、ストレッチや瞬発的な動作で肉離れを起こすことがあります。

治療|硬くなった腸腰筋を柔らかくして痛みを解消
腸腰筋が肉離れを起こすと、以下のような流れで状態が悪化します。
- 筋繊維の損傷により炎症が起こる
- 炎症が治まった後、筋肉が硬くなる
- 硬くなった筋肉を動かすと痛みが再発しやすい
そこで当院では、炎症後に固くなった筋肉に当院独自の手技と電気治療器(ハイボルテージ)を併用、筋肉を深部から柔らかくし、痛みの原因となる「硬くなった腸腰筋」にピンポイントで治療を行いました。
結果|わずか2回の治療で改善!練習に復帰
エコー検査で経過を見ながら治療を行った結果、2回の施術で股関節の痛みが完全に消失。
足を上げる、全力で走る、ストレッチをしても痛みはなくなり、予定通り練習に復帰することができました。
腸腰筋の肉離れは「放置しない」ことが大切です
腸腰筋は深部にあるため、レントゲンやMRIでは判断が難しく、「ひとまず安静に」と言われるケースが少なくありません。
しかし、適切な検査(エコー)と的確な治療を行えば、短期間での改善も可能です。
「練習中や試合中に肉離れを起こした!」「放置していたら、再発した」そんな時は早めにご相談ください。
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