今回は、高校女子バスケットボール選手の足関節靭帯損傷の症例をご紹介します。
バスケットボールの競技中、着地の際に足首を内側に捻り受傷。
日曜日だったため救急病院を受診し、応急処置を受けた後、ケガの翌日に当院へ来院されました。
来院時の状態から見ても、一般的な「捻挫」というレベルではなく、かなり重症な足関節靭帯損傷でした。
症状|松葉杖をついて来院
・足首の外くるぶし、内くるぶしともに強い腫れ
・広範囲の内出血
・足の甲まで腫脹
・体重をかけることができない
・軽く押さえるだけでも強い痛み
視診・触診の段階で、複数組織の損傷が疑われる状態でした。

原因|エコー検査による評価
当院では、初期評価として必ずエコー検査を行います。
今回の症例では
・外側靭帯(前距腓靭帯)の明らかな腫脹
・内側靭帯(三角靭帯)の炎症
・外くるぶし近くの腱組織にも損傷所見
が確認できました。
足関節の内反捻挫では外側靭帯のみが注目されがちですが、
内側靭帯(三角靭帯)や腱組織まで同時に損傷しているケースは決して少なくありません。
この時点で、復帰までに通常1〜2か月を要するレベルであると判断しました。
初回治療で「あえて施術をしなかった理由」
エコー検査で強い炎症所見が確認できたため、初回は無理な手技は一切行いませんでした。
靭帯・腱に炎症が強く残っている状態で刺激を加えると、回復を遅らせるリスクが非常に高くなります。
そのため今回は、
・炎症を抑える電気治療機器を3日間レンタル
・1日中 × 3日間、徹底的に炎症管理
を行ってもらいました。
「早く治すために、まず何もしない」
これも治療の重要な選択です。
炎症後に残る「本当の痛みの原因」
2回目の来院時には
・腫れは大幅に軽減
・エコー検査でも炎症の消失を確認
ここからが、本当の治療のスタートになります。
靭帯や腱、筋肉などの組織は、炎症が引いた後、必ず硬くなります。
この「硬さ」によって
・スムーズに動かない
・引っかかる
・痛みが出る
という状態が続いてしまいます。
多くの場合、「炎症は治ったのに、なかなか痛みが取れない」
原因は、ここにあります。
当院の治療方針|炎症の状態を見極め、早期回復へ
当院では、
・硬くなった靭帯
・腱組織
・周囲の支持組織
に対して、
独自の手技とハイボルト電気治療を組み合わせて柔らかくする治療を行います。
ハイボルトの当て方、患部へのアプローチは経験に基づき正確に行えるかどうかが、回復スピードを大きく左右します。
結果、6日間3回の治療で競技復帰が可能となりました。
通常であれば1〜2か月かかる損傷レベルであることを考えると、かなり早い回復と言えると思います。
ただし、一度靭帯損傷をすると、足首がグラグラした不安定な状態になります。
そのため、
・テーピング
・サポーター
を使い、再発予防を行った上で復帰してもらっています。
来院時は痛くて松葉杖がないと歩けない状態でしたが、6日後にジャンプが出来るようになりました。
症例動画はこちらです。
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