整形外科でレントゲンやMRIをしても異常がない。マッサージや電気治療も効果なし。
あちこち通っても腰の痛みがなくならない。どうしようも無くなって当院を探して来てくれました。
痛みを発症したのはバスケットボール部の練習の時。ブリッジをしながら歩くトレーニングを
している時でした。右の腰に痛みが走り、1ヶ月経過しても良くなりません。
コーチからは練習を休んで治療に専念してみては?と提案されている状態です。
腰痛の症状
問診をしてみると腰をひねったり、右手を上げてシュートを打つ時に腰(骨盤)の右側周辺に痛みが起きます。
しかし、押さえても特に痛みはないという状態でした。
右の腰だけは皮膚をつねるように持ち上げると激痛が走るのが特徴的です。
腰痛の原因
ブリッジウォークをすると腰の筋肉を使います。
普段使わない筋肉を急に使うと、筋肉やその周辺の組織に炎症が起こり硬くなります。
硬くなった筋肉(筋膜)や皮下組織には皮神経という痛みを感じる神経が多数存在しています。
腰をひねったり伸ばした時に硬くなった筋肉に締め付けられて、皮神経が痛むのです。
レントゲンやMRIで見つける事は困難でしょう。
腰痛の治療
原因が判明したところで、硬くなった筋肉や皮下組織をゆるめる治療を行います。
原因が骨や筋肉ではないので通常のマッサージや、電気治療をしても全く効果はありません。
皮神経が腰痛の原因だと究明できる人は専門家でもかなり少数派です。
そして腰痛をネットで検索しても、「皮神経」というワードでは治療方法はブロック注射や手術など対処療法的です。
症状が一般的な腰痛と変わらないため見落とされがちで、湿布を処方され安静にと言われる事が多いでしょう。
1ヶ月間、どこの病院でも原因不明で痛みに苦しんでいた少年。
同席したお母さんの驚きの声が、ただの腰痛で無かった事を物語っています。