「四十肩」「五十肩」と言い方を変えるのはどんな違いがあると思いますか?
結論。違いはありません。
肩関節周囲の組織が老化してくる40~50歳代に多いので通称として「四十肩」「五十肩」と呼ばれますが、正式には「肩関節周囲炎」と言います。
年齢に関係なく30代でも70代でも発症する人はいます。
1つ前のブログに「五十肩」の症例を書いたのですが、年齢は60代です。
今回の患者さんは40代。見比べてもらうと肩が上がらない・背中に回らないなど症状は同じです。
ただし、人の身体はそれぞれ個性があり治療方法や改善までの期間が変わります。
四十肩(五十肩)の症状
肩を上げる、肩を回す、後ろの物を取る、背中に手を回す、ズボンを上に上げるなどの時に肩に痛みが走ります。
3ヶ月ぐらい前から寝ている時にも肩が疼く(うずく)ようになり、我慢していたけれど良くならないので来院されました。
四十肩(五十肩)の原因
エコー検査をしたところ、炎症はないのですが問診してみると筋肉が硬くなり関節の動きが悪くなっていました。
ひどい状態になると関節包(関節全体を覆ってる膜)がどんどん硬くなり特に厄介です。
ずっと我慢して一旦固まるとほぐすのは時間と技術が多く必要になります。
突然肩が上がらなくなるなど日常の生活や姿勢が関与していると言われますが、根本的な原因は解明されていません。
四十肩(五十肩)の治療
硬くなった関節包と筋肉をやわらげる当院独自の手技と電気治療を行い2回の治療で夜に眠れるようになり
3ヶ月と少しで卒業されました。当院では長くかかった症例ですが、病院などのリハビリだと1年~2年かかると思われます。
四十肩(五十肩)は気が付いたら治ってたという話も聞きますが、これは遺伝的に身体が柔らかい限られた人です。
ほとんどは放置して改善する事は難しいでしょう。
一度固まった肩の関節は肩こりとは違い、ストレッチや湿布では改善が難しいものです。
早めの受診は結局受診料を低く抑えるだけでなく、ご自身の生活のパフォーマンスを維持することになります。
肩の痛みに不安のある方はお時間・曜日を気にすることなくLINEでご相談ください。