「レントゲンでは異常なし。でも、痛みは続く…」
そんな原因不明の肛門周辺の痛み
今回は、20代男性の症例をもとに、なかなか改善しないお尻の奥の痛み(陰部神経痛)の症例です。
来院のきっかけ
20代の男性。
1カ月ほど前から肛門周辺にズキズキとした違和感・痛みを感じており、病院でのレントゲン検査では「尾骨にわずかな異常がある」と診断されたものの、具体的な治療法は提示されなかったとのことでした。
仕事を休むほど痛みがあり、困り果てて当院を探して来院されました。
症状の特徴
- 通勤中の坂道を登るときに痛み
- 椅子に座る、前屈みになる、物を持ち上げるなどの動作で痛み
- 肛門の周辺に違和感やピリピリとした感覚
- 押しても痛みは出ない(圧痛なし)
とにかく何をしていても痛い。

これらの特徴から、筋肉や骨ではなく「神経」が関係している可能性を疑いました。
原因は「陰部神経」からくる深層のトラブル
今回のケースでは、お尻の深層にある陰部神経(いんぶしんけい)に問題があると判断しました。
陰部神経は、お尻の奥にある「仙結節靱帯(せんけっせつじんたい)」の近くを通っており、姿勢のクセや体の使い方によって圧迫されると痛みを引き起こすことがあります。
陰部神経が原因の痛みは、
- レントゲンやMRIでは映らない
- 神経の走行が複雑で、見落とされやすい
- デリケートな部位なので相談しにくい
という点から、適切な対応がされていないケースが非常に多いのです。
しかもこの方は仕事柄、毎日同じ姿勢を取ることが多く改善が難しいケースです。
当院での施術と経過
施術では、陰部神経が走行する仙結節靱帯(せんけっせつじんたい)周辺を手技で緩める治療を行いました。
このアプローチにより、初回の施術後から痛みが緩和。
その後も、週1回ペースで計3回の施術と、セルフケアの指導を並行して行い、3週間で症状は改善しました。
ご自宅でのセルフケアも併用
日常生活に支障が出ないように、自宅でできるストレッチや座り方の指導も行いました。
仕事を休まず通院できた点も、大変喜んでいただけました。
陰部神経痛は「専門的なアプローチ」が必要です
陰部神経に関する痛みは、
- 尾骨痛
- 肛門の奥の不快感
- 長時間座っていると悪化する
などの症状を伴うことがあり、誤診や放置されることが少なくありません。
また、整形外科や泌尿器科でも対応できる医療機関は限られています。
当院では、服の上から施術を行い、プライバシーにも配慮した対応を徹底していますので、安心してご相談ください。
陰部神経痛でお悩みの方へ
- 病院で「異常なし」と言われたが痛みが続いている
- 肛門の奥やお尻に原因不明の不快感がある
- 長時間座るとつらい
- 誰に相談すればいいのかわからない
そんな方は、神経性のトラブルの可能性があります。
当院では、神経性疼痛に対する専門的な施術とエコー検査による評価を行っています。
早期の対処で、つらい症状から解放されましょう。
公式LINEからお気軽にご相談ください。